sideway song tour 2017 沖縄 その1

もう一月前のことになりますが、GW明けの5月9日(火)、10日(水)と弾丸沖縄買付ツアーに行ってきました。peachの航空券があまりに安かったので(なんと往復8000円!)計画したのですが、旅の前に情報を仕入れようと「沖縄 レコード屋」でググると、僕が5年半前に書いた旧ブログ(その1その2その3)が沖縄ポータルサイトの次に表示されるではありませんか。旧ブログでのアクセス数も沖縄編がトップで、のぞいてもらっているみなさんに、古い情報では申し訳ないという、妙な使命感にかられ、最新情報をお伝えしようと思います。

9日(火)、peachは熊本で運行しておらず、福岡からの出発なので、8時前に高速バスで福岡空港へ。10時半福岡空港発12:15那覇空港着。今回は家族もいなくて、一人だったので、レンタカーを借りずに公共の交通機関を使って移動。まずは沖縄都市モノレール「ゆいレール」の二日乗車券1200円を購入。suicaなどの交通系ICカードは使えないので、ご注意を。

まずは那覇空港駅からひと駅のマンガ倉庫那覇店へ。ここは前回結構抜けたので期待していたけど、ほぼなにも見あたらず。7インチを1枚だけ購入。数は多いけど、沖縄のほかのレコード屋さんよりかなり高い印象でした。24時間営業なので、夜眠れないときや、早起きし過ぎた時でいいかもしれません。
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本格的に掘りはじめる前に腹ごしらえと14時半頃に見栄橋駅の元祖大東ソバへ。ここは前回たまたま入って気に入ったところ。不揃いの太目の麺も美味しいのですが、豚とカツオの旨味が出た出汁が最高過ぎます。風呂の蛇口から出てきたら、ゆっくり浸かって疲れをとりたいくらいの優しい味です。前回食べなかったカジキのズケを握った大東寿司も甘めのタレで、食べたあとに飲むそばの出汁との相性抜群でした。
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満腹になり、さて仕事、と下調べしておいた、高良レコード店に向かったのですが、なんとレコード店とは名ばかりの楽器店でした。スタッフの方に話を聞くと、以前は売ってあったんですけど、とのこと。いや、マジだまされました。高良レコード店には宝はないからご注意ください。
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気を取り直して、Music Punch Recordsへ。こちらはレコード、CDともに扱っている、よい意味で町のレコード屋さんという雰囲気。ドアを開けてすぐのところに古着や雑貨なども売ってありました。
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ジャンルも幅広くたくさんのレコードが置いてありましたが、インディーものは少な目でちょっと残念でした。しかし、和モノは数も多く、お値段も安いので、そこを狙うことにしました。びっくりしたのが、あまり他のレコード屋さんでは見たことのない「教材」という7インチの仕切り板があったこと。おそらく100枚くらい在庫も置いてありました。教材ものとは、幼稚園や小学校の体育や運動会のダンスや行進などで使われるレコードですが、こんなにまとめて見かけることはなかなかありません。とりあえず、タイトルで気になるの(音頭やサンバなどの文字が入ってるやつ)をピックアップしておいて、あとで試聴させてもらうことにしました。

こちらの試聴方は当店とおなじく、お店の方がレコードをプレイしてくれるスタイルで、僕が1曲につき1~2秒くらい聴いたら「それ、いただきます」「すみません、それはキャンセルで」と言っていたら、「DJをされてるのですか?」と尋ねられました。正直に「実はレコード屋で熊本から来ました」と答えると、歓迎してくれ、いろいろと沖縄のレコード屋さんの情報も教えてくれました。試聴させてもらったものも当たりが多く、20枚ほど購入しました。すでに売れてしまったものもありますが、いくつかジャケットをご紹介しておきます。
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お会計をする時に、レジ横のチラシが目に入り、それは沖縄のレコードマップでした。
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「これいただいてもいいですか」と尋ねると「どうぞどうぞ」と言ってくれました。沖縄のレコード屋さんで協力して作られているんだな、と思いもう一度よくよく見てみると、地図に「現在地」の文字があります。ということは、Music Punch Recordsさんが個人的に他のお店のことも載せて作られているのです。しかも、レコード屋のみならず、古本屋やリサイクル店などでレコードの取り扱いがあるところまで網羅してあります。この愛情と情熱、本当に頭が下がります。このマップのおかげで、この後はかなり効率的にまわることができました。沖縄でレコード掘りするときはまずはじめにこちらに行かれて、このマップをゲットすることをおすすめします。もちろん買い物するのも忘れないでくださいね。

次はマップ片手に「ロマン書房」へ。こちらは前回もおじゃましたお店ですが、前回来たときよりも外壁の政治的張り紙の主張が激しくなっており、沖縄ならではの問題もあるのだろう、と思いつつも若干怯んでしまいました。
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また店内奥にチラリとのぞくアダルトコーナーでは眼を血走らせたおじさん二人が熱心にディグっていて、近づきがたいオーラを放っていました。枚数は10枚ほどとあまり多くはありませんでしたが、特価コーナーにインディーものがいくつかあって助かりました。
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次は先ほどのマップに載っていた、「しんあいでんき」というアンティーク店へ。ちょっと遠くて頑張って歩いたのですが、お店の人に「レコードありますか?」と尋ねたら、昭和の俳優みたいに男前のおじさんから「親父がいないので見せれない」と言われてしまいました。気になったけど、スケジュール的に次の日は行けそうになかったので、あきらめました。アンティーク品はかなり古いものばかりのようで、レコードもSP盤とかかもしれませんが、もし行かれる方がいたら前もってアポイントを取っておいたほうがいいかもしれません。
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またかなり歩いて古本屋の「テルヤ商店」へ。こちらは、古本はきれいに陳列してあるのに、レコードに関してはハードオフのジャンク品が棚卸後に見えるくらいのド・ジャンク具合。そして数だけは超大量にあります。足元に雑に置いてある山を頑張って掘り、1/4くらい進んでも何も出ず、腰を伸ばそうと立ち上がって目に入ってきたのが、7インチの山の上に置いてある少女隊「君の瞳に恋してる」7インチでした。
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人気盤が目の前に、灯台もと暗し、とはこのことだ、と手にとるも盤は入っていませんでした。きっとこれは先達からの「これ以上掘っても何も出ないぞ」とのメッセージだと思い、お店を後にし、真っ黒になった指を洗うためにコンビニにを探しました。

2店舗続けてハズしたので、心が折れたうえに、荷物も重たいので、県庁前駅のビジネスホテルにチェックインすることに。身軽になりもうひと頑張りと、こちらももらったマップで知った国際通り裏手の「てぃだ ボーイず」へ。こちらは中野ブロードウェイをぎゅっ、と一店舗の中に詰め込んでしまったような、マニアックなお店。こちらで詳しく紹介されているので、興味のある方はどうぞ。
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レコードは結構な量があり、8割方が歌謡曲でした。7インチボックスがたくさん積んであるのですが、そのボックスの高さが7インチよりも低く、レコードが飛び出ているのに、その上にボックスを重ねているという杉ちゃん以来のワイルドさ。盤反りするじゃん、と心の中で叫びながらも、恐る恐る「この下のレコードも見ていいですか?」と尋ね見せてもらいました。時間がかかったわりには、10枚ちょっとと打率は高くありませんでしたが、内容はよいのが多くてよかったです。
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外に出たら真っ暗になっていたので、本日の仕事はここまで、と前回来てから絶対にもう一度と決めていた「居酒屋野郎りょう次」で打ち上げ。刺し盛り、とうもろこしの天ぷらとビール。そしてゴーヤチャンプル。一人なのでとハーフサイズにしてくれる気遣いも嬉しい。本場で食べるゴーヤチャンプル、何でこんなに美味しいんだろう。カウンターの隣に座った年配のご夫婦から、泡盛の水割りのつくり方を教えてもらいながら、島らっきょうをポリポリ。最高によか晩でした。
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でも飲み足りず、ホテルでひとり二次会を。
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その2へ続く。

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