ドキッ!「シン・スチャダラ大作戦」、余談だらけの全曲解説

スチャダラパー30周年、そして30周年記念盤「シン・スチャダラ大作戦」発売おめでとうございます。5月1日「スチャダラパー30周年記念公演 スチャダラ2020″アメージングヒューマンレガシー”」のNHK大阪城ホールでのライブのチケットも取り、航空券、ホテルも予約していましたが、さすがにコロナのアレはアレで延期ぽいので、長い間僕らを楽しめてくれたことへのお礼の意味もこめて、新作の全曲解説をしてみます。まあ、サンプリングネタやサウンドやラップのテクニックとかについては特になく余談多めですが、よければお付き合いください。

「ミクロボーイとマクロガール 」、「セブンティーン・ブギ」 、 「その日その時」、「サマージャム2020」は17年4月の「スチャダラパーライブ 2017年 野音の旅」で発売され、その後ライブ会場限定で発売されたCD「セブンティーンEP」に収録。「スチャダラパー・シン・グス」 、「春マゲドン」 、「やっぱりひねくれたいの feat. ロボ宙」は18年4月野音での恒例のライブイベント「スチャダラパー・シングス」で発売され、その後ライブ会場限定で発売された同名CD「スチャダラパー・シングス」に収録。単独ライブではすでに多数披露され、ファンにはおなじみとなったナンバーです。
     
1. イントロダクシン 
まずはご挨拶変わりの「シン」縛りのタイトルをつけたインストナンバー。もちろんシンコの「シン」もかかってるんでしょうね。ちょっとゲーム音楽ぽさもあり、トリッピーでかっこいい。いつかシン・コのマシンが震源地のソロアルバムも聴いてみたい。      

2. シン・スチャダラパーのテーマ          
5日(日)深夜に、スチャダラパーからのライムスター「Forever Young」 ~まだイケる!まだまだイケる!朝まで生ラジオスペシャル~、という番組がありました。学生の頃はオールナイトニッポンなど深夜ラジオも聞いていたけで、さすがに初老には夜更かしは堪えるので、radikoのタイムフリーで聞きました。その番組の初オンエアーでこの曲をはじめて聴いて、フルではなかったけどヤバさはビンビン伝わりました。「ライツカメラアクション」あたりに通じる二枚目半のかっこいい感じ。ちょっと仲間のTOKYO No.1 SOUL SETにも通じる哀愁メロディー、「ドリジナルコンセプト」などでも見られた「シン」縛りによる言葉遊び、そして「彼方からの手紙」から脈々と受け継がれる淡いサイケデリア。それらを見事にミックスしてアップデートした30周年に相応しい名曲だと思います。アルバム発売前にほとんどの曲を聴いていましたが、この曲のためだけに買ってもいいと思えました。

3. スチャダラパー・シン・グス 
2017年年末恒例のリキッドルーム「暮れの元気なごあいさⅢ(KGGⅢ)」の時に、18年春の野音ライブのタイトルが「スチャダラパー・シングス」と発表されました。それまで「ストレンジャーシングス(以下ST)」ももちろん未視聴、NETFLIXにも登録していませんでしたが、春の野音までに予習しておかなければ、とその後一気見しました。しっかりSTにもはまっていたので、野音ライブの一曲目にこの曲が演奏された時には「なんてかっこいい曲なんだ!」と興奮しました。STのサントラからインスパイアされたイントロも印象的なサイケデリックなトラックにストレンジャーな自分たちのことを語ったようなリリックがはまっています。特に「引き継ぐ思想そこがいいんじゃない でもやるんだよで行くしかないんじゃない」というみうらじゅんと根本敬という先立二人の名言を引用しているのは、グッときますね。そしてアルバム収録に合わせてタイトルも「シン・グス」と刻んで、トラックも「シン」ミックスさせた芸の細かさもさすがだな、と。

前述の野音ライブ「スチャダラパーシングス」の時の話しに少し戻りますが、当日僕はストレンジャーシングスのTシャツを着ていっていたら、ステージからBOSEが「ほらTシャツ着てる人いるでしょ」と指さしながらいじってくれて嬉しかった。それと、アンコールの一番最後が、STシーズン2のよい場面で使用されていたPOLICEの「見つめていたい」と「彼方からの手紙」のマッシュアップで、失禁もののかっこよさでした。       

4. ミクロボーイとマクロガール          
長年仲がよいエゴラッピンとの初コラボ。カップリングが「サマージャム2020」の7インチ、のんが主演したPVも話題になりました。トリッピーなラップパートと伸びやかなよっちゃんのサビの対比が素晴らしい名曲で、何度か地上波への出演もありテレビでスチャが見れて嬉しかったですね。

17年の「暮れの元気なごあいさⅢ(KGGⅢ)」ではEGO WRAPPIN’が登場して、この曲からのブギーバック。そのライブが素晴らしく、EGO WRAPPIN’のこともいままで以上大好きになり、19年のDREAM BABY DREAMツアーの熊本公演にも足を運びました。18年の野音「スチャダラパー・シングス」にはEGO WRAPPIN’は登場しなかったのですが、よっちゃんパートを観客に歌わせてプレイしたのですが、結構みんな歌えて新しい曲なのにすでに愛されてるな、と僕も嬉しくなりました。夕暮れ時にとても気持ちがよかったです。

5. セブンティーン・ブギ   
17歳だった80年代の情景と、もしも現在17歳だったら、という2ふたつの場面をキャッチーなトラックに乗せた、一見そうは見えないけど、実はめちゃくちゃ凝ったスチャダラパーらしい1曲だと思います。「やってくきゃない今学期」が最後のパートでは「やってくきゃない今世紀」になってるとことか痺れます。あとは「スチャダラパー・シン・グス」同様「みうら氏 久住氏 根本氏 とっくに 降臨 サブカルビッグスリー」と先立へのリスペクトが表明されているところもいいですね。       

6. ヨン・ザ・マイク feat. ロボ宙 &かせきさいだぁ     
おなじみのロボ宙とかせきさいだぁをフィーチャーした配信シングル曲。それぞれのカラーをリリックで出したマイクリレーとパッパラ・コーラスで盛り上がるパーティーチューン。かせきのこのリリックは本当アホですね(褒め言葉)。トラックもシンプルなようで、間奏のキーボードとホーンとかPRIMAL SCREAMのLOADEDみたいでめちゃくちゃかっこいい。何の曲からのサンプリングだろう?    

7. その日その時       
電通「+ソナエ・プロジェクト」のために書き下ろした防災ソング。いつになく生々しい内容のラップながら、きちんとオチをつけるところがさすがですね。06年のアルバムCON10PO収録の続編のようになっていて「タンスを留めとくL字のアレ」や「震えて待ってるXデー」がセルフサンプリングされていて、ファンならニヤリとさせられます。この曲は3.11について歌われていますが、その後僕らは熊本地震を経験して、いま現在コロナ禍の真っただ中、そういう状況でまた違って聞こえる1曲ですね。  

8. 春マゲドン
1980年代あたりから見た世紀末観と3.11以降の終末観をミックスさせたようなちょっとシリアスなナンバー。11収録のANTENNA OF THE EMPIREやHELLO WORKSでの活動でも見せた「異議アリ」感もばっちり注入。僕も小学校低学年の時に祖父のガラクタ置き場で見つけた「ノストラダムスの大予言」読んで、俺27歳で死ぬんだ、と怖かったので、このちょっとおどろおどろしいサウンドを聴いて当時の気持ちを思い出しました。でも、最後の「ハルマゲドン」から「ミソカツドン」までの連呼で、本当にくだらねぇな、と正気に戻ることができます。ノストラダムスの大予言の作者は五島勉(ごとうべん)なんですが、歌詞では「ゴシマベン?」となっていて、これ単なる間違いじゃなく、前に「なんつったけ?」もあるしわざとそうしたのなら、本当にぶっ飛んだリリックの書き方だな、と思います。真偽不明。
      
9. やっぱりひねくれたいの feat. ロボ宙     
neco眠るのアルバムTYPICALにも収録されて、7インチでシングル化もされたロボ宙も交えたコラボ曲「ひねくれたいの」 をスチャダラパー・バージョンとしてセルフリミックス。タイトル通りヒネリの効いた曲展開とオリエンタルなバンドサウンドがマッチしたオリジナルバージョン、ブレイクビーツを加えファンキーに仕上げたこちらのバージョン、どちらもグッド。From喜怒哀楽からのサンプリング、はじめて聴いた時は声だして笑いました。    

10. サマージャム2020          
前述したとおりに17年の「セブンティーンEP」に収録されていたので、サマージャム2017じゃないの?って思ってたけど、すでにその時から20年のアルバムに収録するつもりだったのね。さすが用意周到です。「ミクロボーイとマクロガール 」とのカップリングで収録されたバージョンの歌詞は暑くて大変だから外に出たくないので「自宅だーいすき」なんだけど、夏フェスで合唱できるよう「夏大好き」に変更してある。こまかなところも語感はほぼ変えずにいじってあり、歌詞を見比べてみると、その芸の細かさに鳥肌が立ちます。実際夏フェスで「サマージャム95」から2020に繋げ、オーディエンスを盛り上げることも多いし。サマージャム95はもちろんクラッカーMC’Sからのセルフサンプリングや、健康ボーイズの「正解!」のサンプリングもあり。そして「って終われないよ!それどんな感性?」のところはいつも笑ってしまう、オモロラップ2020な名曲です。

11. マイ レギュレーション 
ゲーム「ミニ四駆 超速GP」のために書き下ろした新曲。「ヨン・ザ・マイク」に続いて公開され、絶好調ぶりがわかり、新作が傑作なのを確信しました。この曲はとにかくトラックがかっこよすぎて、youtubeを何度もリピートしました。シンコ節全開のいびつなファンキービートが超DOPE。でもラップが乗るとキャッチーに聴こえるから、本当に凄いグループです。以前BOSEもインタビューで「SHINCOっていう、ものすごい曲を作る才能に対して『こんな風に表現したら、もっと伝わらない?』って、翻訳しているような感じ」って語っていましたが、全くその通りの神曲ですね。ちなみに、スチャダラパーにチャレンジできるゲーム「ミニ四駆 超速GP」のほうもムスコが楽しそうにやってました。
                                   
12. Forever Young/スチャダラパーからのライムスター       
アルバムのハイライトとなる、ほぼ同期のライムスターとのコラボ曲。押しつけがましさの無い応援ソングと言う感じのパーティーチューンでいいですね。当たり前だけど、ライムスターもめちゃくちゃラップが上手い。あと老人化したPVも面白いし、シンコの本物感にシビれました。前述の深夜ラジオで貴重な話もたくさん聞けたので、気になる方はタイムフリーで聞けるうちにどうぞ。
                                 
13. 帰ろうChant
スチャダラパーが音楽演出をプロデュースしているバスケットボール・チームの川崎ブレイブサンダースの試合終了後の客出しの時に流れている楽曲。単独ライブのアンコールの最後にプレイされることが何度かあり、めちゃくちゃかっこいいので、早く音源化されないかな、と期待していたので嬉しい。アルバムの〆に相応しい、ハートウォーミングな名曲。
sdp_shin_jk_P
今回の新作はジャケ違い、特典CDの内容違いの3種展開。3種大人買いしたかったところですが、コロナで先が見えないこともあり、まずはジャケがよいのと、特典CDに大好きなLET IT FLOWが収録されていたので、P(パーフェクト)盤を購入しました。これからも、後のキャリアの布石となるよなスタイルやフレッシュなアイデア、を提示して、40年、50年と僕らを楽しませてください。

リニューアルのお知らせ

今月ご来店いただいたお客さまには、口頭でお伝えしておりますが、リニューアルのため2月1日(土)~3月6日(金)まで実店舗はお休みさせていただきます。

オープン以来、最長のお休みを取り、心配される方も多いかと思いますが、今流行の脱退や卒業ではありませんのでご安心ください。

まずは、後回し後回しになっていたレコードの整理を一気にやりたいというのがあります。私物のレコードと商品の境界線が限りなくファジーというのは、個人レコード屋あるあるだとは思いますが、ここ数年大きな買取も何度かあり、ストックもかなりの量になってきましたので、とりあえず現在店頭に出ている1.5倍を目指して放出します。また、長く動いていないレコードはオークションなどを活用して処分して、バックヤードや自宅を片付けようと思っています。

レコードを整理して、店内を広げたら、レコード以外のグッズなども増やすつもりです。ミズモトアキラさんとAOIR (ADULT ORIENTED INDIE ROCK)のzineを少しずつ制作しているのですが、サブスクでそのあたりの海外の音楽を聞いていて、レコード欲しいなと調べると、CDやLPはリリースしていないのに、自主サイトでTシャツなどグッズのみ販売しているというパターンが多く、そのあたりを取扱いたいと思っています。

また、ここ5年ほど音楽と同じくらいにはまっているランニングをはじめとしたスポーツ関連のグッズやスニーカーなども取り扱ってみたいというのもあります。一昔前なら大企業しか発売できなかったようなクオリティーの高いランニングシューズやウェアを、数名で開発するようなガレージブランドが国内外問わずたくさん生まれています。またそのようなスモールブランドが、SNSを駆使して独自に発信していて、音楽で言えば90年代のUSインディーのようなドキドキ感があります。僕もまだまだにわかではありますが、そのようなランニングカルチャーについて紹介できれば、と張り切っています。

あとは個人的なことですが、数年前に父親が亡くなったのですが、死ぬほど大量にある本の整理が全くできてないので、それにも手をつけようと思います。普通、そういうのはすぐに処分するものでしょうけど、古物商所持者なので、宝があるかも、となかなか踏ん切りがつきませんでした。やっと重い腰を上げ、この機会に一気に片付けようと思っています。

長く休むので、みなさまにはご迷惑をおかけしますが、今まで以上に面白いショップにしますので、ご期待ください。スケジュール的に難しい時はお断りする場合もありますが、県外のお客さまなど前もってご連絡いただき予約してもらえればレコード見れるようにしますので、お気軽にお問い合わせください。またウェブショップへのご注文は通常通りしていただけますが、発送、メール対応など数日お時間いただくことがあるので、あらかじめご了承ください。リニューアルの様子などFBツイッターインスタなどSNSで発信しますので、そちらもチェックしてみてください。

暮れの元気なご挨拶(KGG)セール2019

常連のみなさんはうすうす勘付かれているかと思いますが、明日からの2019年最終土日に恒例の「暮れの元気なご挨拶(KGG)セール2019」開催いたします。今年は店頭、ウェブショップ同時開催となり、中古レコード30% OFFになります。今年足繁く通ってくださったみなさんも、気付くと今年は一度も買い物していなかったみなさんも、暮れに元気な姿を見せてくだされば嬉しいです。アルコールなど差し入れも歓迎いたしますので、乾杯したいみなさんも是非どうぞ。

下の注意点をよく読まれたうえ、ご参加くださいませ。みなさまのご来店、ご注文お待ちしています。

暮れの元気なご挨拶(KGG)セール2019

・店頭
*セール期間は12月28日(土)12:00~29日(日)19:00までとなります。
*セール対象商品は店頭の中古レコードで30% OFFとなります。
*古本、中古CD、雑誌などに関しては、実店舗でお尋ねください。
*取り置きされている商品については対象外になりますので、あらかじめご了承ください。

・ウェブショップ
*セール期間は12月28日(土)12:00~29日(日)19:00までとなります。それ以前、以降のご注文は通常価格になりますのでご注意ください。
*セール対象商品はウェブショップへ掲載されている全ての商品で30% OFFとなります。
*自動送信の「ご注文ありがとうございます」のメールでは割引前の金額が表示されております。あらためてメールにて割引後の金額をお知らせしますので、それまでお待ちくださいませ。
*10000円以上ご注文での送料サービスは割引前の価格で対応させていただきます。こちらも大変お得になります。
*実店舗との同時開催になりますので、売り切れの際は、在庫があるもののみ発送させていただきますので、あらかじめご了承ください。
*30日(月)から実店舗は年末年始の休業とさせていただきます。メール対応、発送はその期間も対応する予定ですが、発送業者も年末対応になっており、到着まで数日かかる場合もありますのであらかじめご了承ください。

2019年間ベスト

今年もあと一週間残っていますが、恒例のベスト10です。今年はADULT ORIENTED INDIE ROCKという目線の導入によりまた音楽の楽しみ方が増えました。来年はミズモトアキラさんと共著のZINEも形にできるようこれから頑張りたいと思います。

こう言うと身も蓋もないですが、とりあえず適当に思い出すの選んだ10枚という感じで、良かったアルバム死ぬほどあったし、曲単位では把握もできないほどでした。それを咀嚼する手段としてサブスクのプレイリストというシステムはとてもよくできています。レコード売っててこういうのもなんですが、ひと月12インチ1枚の価格でこれだけ楽しめるのだから、サブスク導入しぶっているみなさんはさっさとはじめたほうがいいと思います。だって、CD出ていない音源のほうが多いのに、それを無いことにするのは本当にもったいないですよ。サブスクとレコード売ったり買ったりするのは全く切り離して考えることに拍車がかかった1年でした。ネットフリックスなどの動画配信もまたしかりだと思います。

レコードに関しては、当店でも即完売したロボ宙のNEARBY TOWNの7インチや、リリース時からCDで死ぬほど聴いてたPREFAB SPROUTのANDROMEDA HEIGHTS、TERRY HALLのLAUGH、2018年配信のみだったけどベストアルバムにも選んだDREAMER BOYのLOVE, NOSTALGIAの初アナログ化はとても嬉しかったです。

ベストシングルとライブは「ヨン・ザ・マイク」と「暮れの元気な5あいさつ」という殿堂入り安定のスチャダラパーで。

音楽以外では一年通してランニングを楽しみ、11月の福岡マラソンでは、自己ベストを出したものの4時間切り(サブ4)に2分届かず。年明けの熊本城マラソンでサブ4達成できるよう、年末年始の暴飲暴食ほどほどに、と誓っている年の瀬です。来年はランニング関係もいろいろ発信していければと仲間と相談しているところなので、そちらもご期待ください。みなさま良いお年を!

MICHAEL SEYER / NOSTALGIA


ABRAM SHOOK / THE NEON MACHINE


BELLE & SEBASTIAN / DAYS OF THE BAGNOLD SUMMER


EGO-WRAPPIN’ / DREAM BABY DREAM


ORIGINAL LOVE / BLESS YOU!


STEVE LACY / APOLLO XXI


CARLY RAE JEPSEN /DEDECATED


CLAIRO / IMMUNITY


LYRICAL SCHOOL / BE KIND REWIND


MEN I TRUST / ONCLE JAZZ

THE RETURN OF KLAS -THE YOUNG PERSON’S GUIDE TO AOIR-

先日ADULT ORIENTED INDIE ROCK (AOIR)についてブログに書き、そのあともSNSになんやかんや投稿したり、Apple Music (AOIR classic vol.1AOIR report vol.1AOIR report vol.2)、Spotify (AOIR classic vol.1AOIR report vol.1AOIR report vol.2)にプレイリストをアップしたり布教活動を続けているところです。拡散していただいたり、プレイリストも聞いてもらっているようで、思ったよりもみなさんの反応があり嬉しく思っています。そこで調子にのり、AOIRにうっかり賛同してくれたミズモトアキラさんを巻き込んでディスクガイド(zine)を作ることにしました。

そのzine用の対談を、ミズモトさんと僕とのトークイベントで公開収録いたします。熊本でもタモリさんや渋谷系で楽しんでもらったように、ミズモトさんのトークスキルは間違いないので、胸を借りるつもりで、僕もいろいろしゃべりたいと思います。個人的に電話で話してもいつも脱線して二人で爆笑しているので、肩肘張らず聞ける楽しい感じになることでしょう。是非お誘い合わせのうえご来場ください。今回、学割料金もありますので、学生のみなさんにもご参加いただければ嬉しいです。ご予約、お問い合わせもお気軽にどうぞ。

またそのまま同会場でミズモトさんにスペシャルゲストDJとして参加してもらいアフターパーティーも開催します。会場メラメラとミズモトさんとの相性もバッチリで前回渋谷系イベントの時も、酔ったお客さんが「ミズモトさん最高!!!」とホワイトボードに書きアイドルの団扇のように仰いで大変盛り上がりました。トークイベントに参加された方は入場無料になりますし、もちろんアフターパーティーだけの参加もできますので、忘年会帰りにでも遊びにいらしてくださ
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2019年12月7日(土)
THE RETURN OF KLAS -THE YOUNG PERSON’S GUIDE TO AOIR-
@熊本・メラメラ
*熊本県熊本市中央区上通町7-35 和数奇司館1F

TALK SHOW
TIME : 18:00 OPEN / 18:30 START
FEE : 1,500YEN+1D ORDER / STUDENT 1,000YEN+1D ORDER

出演:井手啓吾(PEANUTS RECORDS)、ミズモトアキラ

水と油以上にけっして混ざり合わないと言われたインディーミュージックとAORが奇跡のマリアージュ! いま最もアンダーグラウンドで最もフレッシュなキーワードADULT ORIENTED INDIE ROCK (AOIR)の提唱者であるPeanuts Records井手啓吾と、それにうっかり賛同してしまったエディター/DJミズモトアキラ。AOIRってどんな音楽なの? という部分はもちろん、サブスク時代の音楽の掘り方/作り方まで、とどまるところを知らない余談もブレンドし、1983年の日テレを超えるおもしろまじめなテンションで語り尽くします!

予約: Peanuts Records
TEL : 096-351-6678 / MAIL : info@peanutsrecords.com

AFTER PARTY
TIME 20:30 START
FEE 1,500YEN+1D ORDER / STUDENT 1,000YEN+1D ORDER
*第1部のトークショーに参加された方はアフターパーティは無料です

SPECIAL GUEST DJ : AKIRA MIZUMOTO
DJ : MAKOTO UEDA (Graphic Engine), KOSUKE UEDA (Jazz Room/ Buffalo Love), TETSU ( Tetsu Vibe), IDE (Peanuts Records)

ADULT ORIENTED INDIE ROCK

インディーミュージックが好きで80年代後半からずっと聴き続けています。NEW WAVEやネオアコは若干後追いになりますが、マッドチェスター、ブリットポップ、LO-FI、ポストロック、エレクトロニカ、エレクトロクラッシュ、ロックンロールリバイバル、シューゲイザーリバイバル、チルウェイヴ、ドリームポップなどなど生まれては消えていったり、なんとか粘り強く残ったりする様々なインディー・ムーブメントはほとんど通ってきました。別に流行に敏感とか言いたいわけでもないし、BIG LOVEやFLAKEみたいに最新の音楽を紹介する新譜中心のレコードショップでもないので、偉そうなことは言えませんが、新しいムーブメントが生まれて広がるまでの一瞬の輝きにワクワクするのは今も昔も変わりません。もちろんグランジとNIRVANAのように悲しい結末を迎えることもありますが、基本的にミーハーなのでハイプな盛り上がりも歓迎しています。もちろんPASTELSをはじめとしたグラスゴーのミュージシャンや、オリンピアを代表する老舗Kレーベルのような地に足の着いたDIYスタイルも熱烈リスペクトしています。少年ナイフのように(一度はメジャー・リリースしましたが)ずっと自分たちの力で世界中をツアーするバンドにも憧れます。また熊本のDOIT SCIENECEのように地元を離れず仕事をしながら長くインディペンデントな活動を続ける姿に勇気をもらっている人は少なくないでしょう。僕もこれまでにインディーミュージックから学んだことを少しでもフィードバックできれば、と細々と活動しているつもりです。

ただ自分の年齢もどんどん上がり、激しいのやジャングリーなやつより、メロディアスで落ち着いた音を好むようになってきました。そういう音楽をたくさん聴いていたら、ふとした時に、でもこれって結構AOR (ADULT ORIENTED ROCK) に近いものがあるよな、と気がつきました。スタジオミュージシャンを起用して、ある意味商業的だったAORと対局のスタンスのはずのインディーミュージックがどんどんサウンド的に近づいていることや、GARAGEBANDのような無料アプリの普及や機材の低価格化により、宅録でもスタジオと遜色のないハイクオリティーな仕上がりになるのが面白くて、勝手にこの手の音楽のことをADULT ORIENTED INDIE ROCK (AOIR)と呼ぶようになりました。90年代にもこの手の音楽は大好きでTERRY HALLのソロアルバムやLIGHTNING SEEDSなど、歌謡曲まで行きそうで行かないというギリギリなところでポップな音楽を、友達と「寸止めポップ」なんて呼んでいたのだけど(これも全然定着せず)、AOIRはそれよりも語感がキャッチーだし、はっきり言ってこのジャンル分け、目線は革命だな、みんなが使い出すぞ、と思ったのが2014年のこと。そして、その年のオープン記念に同名タイトルのミックスCDを作ってお客さんに配布しました。久々に聴いてみると、5年後の今の耳で考えるAOIRとは若干違いはあるものの、メロウなギターポップやインディーシンセ、チルウェイヴ、ベッドルームポップなどを繋いだ悪くない内容。だったのですが、ご存知のように定着しないどころか、自分以外は誰も知らないさみしい状況が続いております。

ただ、AOIRが廃れたかと言えばそうでもないと思うのです。16年にはツイッターで「THE 1975′SとかPRIMAL SCREAMとかUNDERWORLDの新譜は、ロックやテクノとして聴くと物足りないかもしれないけど、AORとして聴くとホント最高だから試してみるといいですよ。」とつぶやいているのですが、確かに16年リリースのI LIKE IT WHEN YOU SLEEP, FOR YOU ARE SO BEAUTIFUL YET SO UNAWARE OF IT (THE 1975’S)、CHAOSMOSIS (PRIMAL SCREAM)、BARBARA BARBARA, WE FACE A SHINING FUTURE (UNDERWORLD)どれもAOR感がある。特にTHE 1975’Sはロックとしては刺激が足りないし、ポップにしては振り切れてないな、と物足りなく感じていたのですが、AORだと思って聴くとめちゃくちゃ最高で、バンド自体も大好きになりました。

それ以降、自分が年間ベスト10に選んだものだけでも、17年PHOENIX “TI AMO”、JENS LEKMAN “LIFE WILL SEE YOU NOW”、 KOMMODE “ANALOG DANCE MUSIC” LUCKY SOUL “HARD LINES”、18年DREAMER BOY “LOVE, NOSTALGIA”、 ASTRONAUTS, ETC. “LIVING IN SYMBOL”、 RUSH WEEK “FEELS”など毎年豊作。

BLOOD ORANGEやJAMIE ISAACなどダウンビート的なクラブサウンドにもAOIRの匂いが感じられるし、THE INTERNETやそのプロデューサーでもある今をときめくSTEVE LACYをはじめKINGやNONAME、世界的に高い評価を得たSOLANGEなどソウル~ヒップホップのアーティストもAORに近づいてきている印象です。

海外からの発見もありここ数年多用されるシティポップスという括り。もちろんオリジナルのシティポップスへのリスペクトはありつつも、個人的にすべてその言葉で片付けてしまう風潮は好きではなく、若いバンドがそういったレッテルを張られてしまうのもちょっと可哀相だな、なんて思っていました。でも所謂「シティポップス」の枠では語れない、坂本慎太郎やCERO、KASHIFなどのアーティストは僕も大好きだし、上に紹介した海外のアーティストを聴くのと同じ感覚で楽しんでいます。

そして今年のトピックとしては、個人的AOIRクラシックなTERRY HALLの97年のソロセカンドLAUGHとPREFAB SPROUTの同じく97年の傑作ANDROMEDA HEIGHTSの初アナログ化。これは嬉し過ぎる事件でした。

というような与太話を硬軟取り混ぜ話せる先輩2人に別々に話したところ、どちらもとても面白がってくれました。この信頼する2人が面白がってくれるなら、なかなかイケるんじゃないの、と背中を押されてAOIR布教活動をやっていこうといろいろと模索しているところです。AOIRというひとつの切り口でヒップホップ好きが普段聴かないインディーミュージックを聴くきっかけになったり、若いインディーキッズがPREFAB SPROUTを知る機会になったり、今はあまり音楽を聴かなくなったAOR世代が再び聴く楽しさを発見する機会になれば最高です。

元々AORという言葉も日本発祥らしいし、ネオアコやFREE SOULなど日本独自の切り口で定着したジャンル分けも多く、そういう編集能力の高さは日本人の得意とするところだと思います。それらと比べるのはおこがましいですが、ADULT ORIENTED INDIE ROCKと#adultorientedindierockは素材フリーにしておきますので、どんどん使ってくださいませ。使わなくても名前だけでも憶えて帰っていただければ幸いです。

CLASSIC AOIR

LIGHTNING SEEDS / TILT (1999)

TERRY HALL / LAUGH (1997)

PHOENIX / ALPHABETICAL (2004)

THRILLS / TEENAGER (2007)

HARVARD / HAHVAHD (2011)

BRAND NEW AOIR

DREAMER BOY / LOVE, NOSTALGIA (2018)

JUST JACK / LAUGHING & CRYING (2019)

MEN I TRUST / ONCLE JAZZ (2019)

STEVE LACY / APOLLO XXI (2019)

KASHIF / BLUESONGS (2017)

サマーセール

明日8月5日(月)より9日(金)まで夏休みとさせていただきます。ご迷惑おかけしますが、基本的に週休1日で営業しておりますので、有給消化ということで、ご理解ください。夏休み期間中はサマーセールと題しましてウェブショップは中古全品30% OFFになります。

熊本のみなさんは、ウェブショップでご注文いただき、当店の夏休み明けに店頭で購入することもできますので、是非ご利用ください。暑い日が続きますので、涼しい部屋でレコード楽しんでいただければと思います。

それでは下の注意点を読まれたうえで是非この機会にご注文くださいませ。

サマーセール2019
*セール期間は8月5日(月)0:00~9日(金)23:59までとなります。それ以前、以降のご注文は通常価格になりますのでご注意ください。
*セール対象商品はウェブショップへ掲載されている中古商品で30% OFFとなります。
*自動送信の「ご注文ありがとうございます」のメールでは割引前の金額が表示されております。10日(土)以降に割引後の金額をお知らせしますので、それまでお待ちくださいませ。発送も10日(土)以降となりますのであらかじめご了承ください。
*10000円以上ご注文での送料サービスは割引前の価格で対応させていただきます。こちらも大変お得になります。
*現在取り置き中の商品、未入金の商品につきましてはセール対象外となりますのであらかじめご了承ください。
*熊本のお客さまで、この期間にウェブショップでご注文され、セール価格で店頭で受け取ることは可能です。是非ご利用ください。

フェアチャイルド

90年代のように心の底から爆笑することはないし、録画はもちろんせず見逃してもがっかりすることもないけれど、それでも惰性で見てしまう「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」。5月12日の放送は浜田雅功56歳の誕生日をお祝いした「ハイテンション・ザ・ベストテン」で、浜田にゆかりのある人がハイテンション・ギャグを披露するというもの。はっきり言って出オチというか、ゆかりのあるという人選オチで、大して笑うところもなかったけど、(一番面白かったのはココリコ遠藤で、ハイテンションを披露する場所の逆に行こうとして、おっと間違ったみたいな、いつものやつ)タレントのYOUがジェットコースターに乗って(浜田の好きな)石野真子のモノマネをして「プリティー・プリティー」を歌うというのは、ちょっと新鮮だった。日本アカデミー賞で優秀助演女優賞を受賞するほど女優として大活躍し、「ねほりんぱほりん」はじめタレントとして存在感を示すので、ここまで身体を張るとは思ってもみませんでした。まあごっつええ感じで鍛えられた恩人ダウンタウンの頼みは断れないわな。で、そのジェットコースターVTRを見て爆笑しながらダウンタウンも、まあ歌は下手じゃないんですよ、元々そっちでやってましたから、みたいなことを言っていて、YOUがボーカルで参加していたバンドのフェアチャイルドのことを思い出しました。

だめもとでAppleMusicで検索してみるとほとんどのアルバム、シングルが配信していて、ここ数日で全ての音源を聴き直しました。フェアチャイルドは元SHI-SHONENの戸田誠司がリーダーだったので、テクノポップの印象が強かったんですが、改めて聴いてみると、ボサノバ、レゲエ、モータウンからインディーダンスまで、とても幅広い要素をポップソングに落とし込んでいました。もちろん真骨頂であるメランコリックなテクノポップのクオリティーの高さは言わずもがな。当時CMや主題歌にもよく使われていたことからもわかるように、サウンドはマニアックなのにポピュラリティのある素晴らしい仕上がりに改めて驚ろかされました。そこで早速マイベスト的プレイリストを制作。手前味噌ですみませんが、はじめての方から大ファンの人まで満足していただけるなかなか素晴らしい内容になっていると思います。

で、ツイッターでこのプレイリストを紹介したら、数人がいいねやリツイートしてくれました。
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しかし改めてWikipediaを見てみると、僕の記憶とは逆で「解散の日の打ち上げでギターの人がわざわざベースの人を殴りに来て逃げて行った。彼女に車をスタンバイさせておいて、殴った直後に車に乗り込み、ドラマの様に逃げ、その後消息が知れなかったが、一昨年辺りにインドで発見された」と書いてありました。僕のフォロワー数くらいじゃ、デマを拡散するというほどのことにはなりませんでしたが、反射神経でツイートするのもあんまりよくないな、と反省した次第です。しかし、この真実めちゃくちゃですね。

サウンドやゴシップのことばかり書きましたが、YOUの書く歌詞も素晴らしく作詞家としてももっと評価されるべきだと思います。「誰にもあげる笑顔を 1人占めしたかった 優しさも火薬ね ハートこがす」「左側ばかり歩くから ゆうべ鏡むかい 横顔美人のエクササイズ 努力をみのらせて」など、四捨五入すると50歳になる初老の僕の乙女心も刺激され胸キュンしてしまいます。彼女の書く歌詞には、良い女になってフラれた相手を見返してやる、みたいなモチーフがちょこちょこ出てきて、そんな反骨精神も何十年も第一線で活躍できている理由のひとつかなと思いました。

イケてる若手には便乗ツアー

当店、3月7日にしれっと16周年を迎えまして、その時はイベントやセールもしなかったのですが、令和によい感じのスタート切りたいので、遅ればせながら5月2日(木・祝)に店内パーティーを開くことにしました。各方面でじわじわ話題の福岡のバンドTsuda Yuitsu GroupのフロントマンTsuda Yuitsu君の弾き語りライブをメインにお酒なども用意して楽しくやりたいと思っています。Tsuda Yuitsu Groupの18年にリリースされたファーストEPが大好きで年間ベストに選びました。70′Sシティポップスと90′Sインディーポップを絶妙にブレンドしたような、ありそうでなかなかないフレッシュなサウンドで聴けば聴くほどクセになります。
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4月27日には福岡で久々のバンドでのライブがあり、そこで待望の新作EP『Ⅱ』がリリースされます。
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そういった絶好のタイミングでレアなソロライブをやってもらえるので僕も嬉しいです。レコードも大好きなYutsu君にはDJもお願いしていますので、そちらもお楽しみに。狭い店内ですが、入場は無料になりますので、お誘い合わせのうえ遊びにいらしてください。

また、ダメ編集長(私)のせいで頓挫してしまった当店のメルマガでも映画と音楽を絡めた素敵なコラムを執筆してくれていたイッチさんことMy new dietもお祝いにかけつけてくれます。MAGNETIC FIELDSのステファン・メリットにも通じるNEW WAVE~エレポップサウンドですが、この名義では貴重な初ライブなので、僕もとても楽しみにしています。

そして次の日5月3日(金・祝)にはいつもお世話になっている八代のEndelea Coffeeさんで、Tsuda Yuitsu君のライブがあります。コーヒーも美味しいし、お店の雰囲気も最高なので、イケてる若手には便乗(©スチャダラパー)ツアー、両日足を運んでいただければと思います。Endelea Coffeeさん何度かうちのレコードも委託でお世話になっておりますが、この日からまた新しいレコードを持っていく予定なのでそちらもご期待ください。

GWいろいとご予定あるかと思いますが、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

PEANUTS RECORDS 16th anniversary party

2019年5月2日(木・祝)15:00~20:00
at PEANUTS RECORDS
入場無料

LIVE
Tsuda Yuitsu (Tsuda Yuitsu Group)
My new diet

DJ
696 (696 night/熊中放送部)、NAKAGAWA 、Tsuda Yuitsu 、レゴ宙

Tsuda Yuitsu
サイケデリック・インディーバンドasoboysや朋友kensei ogataとのインディーダンス・ユニットHalo Twinなどの活動を経てTsuda Yuitsu Groupを結成。シンプルな言葉を使った深みのある歌詞と、浮遊感のあるメロディアスなサウンドに中毒者多数。18年1月ファーストEP、19年4月に新作EP『Ⅱ』リリース。またHearsays、Num Contenaなどのレコーディングやプロデュースもこなす福岡インディー・シーンのキーパーソン。
http://tsudayuitsugroup.tumblr.com/
https://tsudayuitsugroup.bandcamp.com/

My new diet
いくつかのバンドに参加しながら、様々な楽器や機材を集め自宅スタジオをつくりあげた宅録おじさん。音楽、映画、本、アートなどに造詣が深く、インプットしたサブカルチャーをいぶし銀のNEW WAVE~エレポップ・サウンドにアウトプットする遅れてきたルーキー。妻でもある野田ちか子のCD作品やライブへも参加。
https://soundcloud.com/studio-ingen

Tsuda Yuitsu solo live

2019年5月3日(金・祝)
at ENDELEA COFFEE(八代市横手新町)
開場19:00 開演19:30
1500円(ワンドリンク付き)

予約 ENDELEA COFFEE (090-3663-6742)、PEANUTS RECORDS(096-351-6678)

「ネットフリックス大解剖」とThe OA

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DISK UNIONのDU BOOKSから出ている「ネットフリックス大解剖」という本を読んだ。傑作と呼ばれ人気の高いNETFLIXのオリジナル・ドラマ11本を詳しく解説したもので、僕はこの中で紹介されている中で完走したのは「ベター・コール・ソウル」(と「ブレイキング・バッド」)と「ストレンジャー・シングス 未知の世界」と「ブラック・ミラー」の3本だけだったが、より深く理解できる内容でとても面白かった。「ナルコス」はスチャダラパーのANIが紹介していたので挑戦したのだけど、シーズン1のエピソード1で何度か断念していた。しかしこの本でシーズン1のエピソード2から劇的に面白くなると書いてあったので、もう一度挑戦してみようと思う。紹介されたそれぞれのドラマで筆者が違うので、その文章や解説の好き好きはあったけど、きっとこの本で紹介されているのは、話題にもなっていてハズさないものばかりなんだろう。なので、これから気長に全てのドラマを見ていこうと思う。
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で、最初に見たのがThe OA。名前はなんとなく知っていたけど、全然興味もなくマイリストにも入れていなかったので、この本がなければ見ることはなかったはず。行方不明になっていた盲目の女性プレイリーが、7年ぶりに地元に戻ったら何故か目が見えるようになっていた。というところから話しはスタートする。4人の若者と1人のおばさんを仲間にし、夜な夜なその7年間の話しをプレイリーがみんなにしていくというのが大まかな筋。臨死体験をメインにオカルトというか宗教的というか自分にはあまり馴染のない感じだし、派手な展開もなくじわじわストーリーが進んでいくだけなのに、何故かハマってパート1を数日で見終えた。とにかく最後のエピソードがもの凄くて感動した。ネタバレしないように書いているので、何のことかわからないだろうし、クセがありまくるドラマなのでハマる人はハマるけどダメな人は完全にダメだとも思います。でも個人的には傑作だと思うし、せっかくならあまり前情報を入れずに見てもらえればな、と。ちなみに前述の「ネットフリックス大解剖」はめちゃくちゃネタバレしているので、見る前に読まないほうがいいですよ。

で、ナイスタイミングで3月22日からパート2もはじまって、こちらもほぼイッキ見しちゃいました。ワケあってみんなと離れ離れになったプレイリーの場面と仲間になった若者とおばさんの場面に加え、新たな登場人物として謎を解く探偵も加わり、その3つの場面が複雑に絡むスリリングな展開。特に若者とおばさんのパートはロードムービーというか青春映画のようで、めちゃくちゃ面白く、これはパート1を越えたかも、と思いました。が、後半の展開があまりにもぶっとんでいて難解すぎたうえに、謎が解ける前に新たな謎をたくさん放り投げられたようで、ちょっと消化不良。この謎や伏線をパート3以降できちんと回収できるのであれば、もの凄い傑作と語られることになるのではないでしょうか。まだだいぶ先になるでしょうが、続きが楽しみなドラマです。

*原稿依頼したいという物好きな方がいらっしゃいましたらコチラまでお気軽にどうぞ。