THE RETURN OF KLAS -THE YOUNG PERSON’S GUIDE TO AOIR-

先日ADULT ORIENTED INDIE ROCK (AOIR)についてブログに書き、そのあともSNSになんやかんや投稿したり、Apple Music (AOIR classic vol.1AOIR report vol.1AOIR report vol.2)、Spotify (AOIR classic vol.1AOIR report vol.1AOIR report vol.2)にプレイリストをアップしたり布教活動を続けているところです。拡散していただいたり、プレイリストも聞いてもらっているようで、思ったよりもみなさんの反応があり嬉しく思っています。そこで調子にのり、AOIRにうっかり賛同してくれたミズモトアキラさんを巻き込んでディスクガイド(zine)を作ることにしました。

そのzine用の対談を、ミズモトさんと僕とのトークイベントで公開収録いたします。熊本でもタモリさんや渋谷系で楽しんでもらったように、ミズモトさんのトークスキルは間違いないので、胸を借りるつもりで、僕もいろいろしゃべりたいと思います。個人的に電話で話してもいつも脱線して二人で爆笑しているので、肩肘張らず聞ける楽しい感じになることでしょう。是非お誘い合わせのうえご来場ください。今回、学割料金もありますので、学生のみなさんにもご参加いただければ嬉しいです。ご予約、お問い合わせもお気軽にどうぞ。

またそのまま同会場でミズモトさんにスペシャルゲストDJとして参加してもらいアフターパーティーも開催します。会場メラメラとミズモトさんとの相性もバッチリで前回渋谷系イベントの時も、酔ったお客さんが「ミズモトさん最高!!!」とホワイトボードに書きアイドルの団扇のように仰いで大変盛り上がりました。トークイベントに参加された方は入場無料になりますし、もちろんアフターパーティーだけの参加もできますので、忘年会帰りにでも遊びにいらしてくださ
FullSizeR
2019年12月7日(土)
THE RETURN OF KLAS -THE YOUNG PERSON’S GUIDE TO AOIR-
@熊本・メラメラ
*熊本県熊本市中央区上通町7-35 和数奇司館1F

TALK SHOW
TIME : 18:00 OPEN / 18:30 START
FEE : 1,500YEN+1D ORDER / STUDENT 1,000YEN+1D ORDER

出演:井手啓吾(PEANUTS RECORDS)、ミズモトアキラ

水と油以上にけっして混ざり合わないと言われたインディーミュージックとAORが奇跡のマリアージュ! いま最もアンダーグラウンドで最もフレッシュなキーワードADULT ORIENTED INDIE ROCK (AOIR)の提唱者であるPeanuts Records井手啓吾と、それにうっかり賛同してしまったエディター/DJミズモトアキラ。AOIRってどんな音楽なの? という部分はもちろん、サブスク時代の音楽の掘り方/作り方まで、とどまるところを知らない余談もブレンドし、1983年の日テレを超えるおもしろまじめなテンションで語り尽くします!

予約: Peanuts Records
TEL : 096-351-6678 / MAIL : info@peanutsrecords.com

AFTER PARTY
TIME 20:30 START
FEE 1,500YEN+1D ORDER / STUDENT 1,000YEN+1D ORDER
*第1部のトークショーに参加された方はアフターパーティは無料です

SPECIAL GUEST DJ : AKIRA MIZUMOTO
DJ : MAKOTO UEDA (Graphic Engine), KOSUKE UEDA (Jazz Room/ Buffalo Love), TETSU ( Tetsu Vibe), IDE (Peanuts Records)

ADULT ORIENTED INDIE ROCK

インディーミュージックが好きで80年代後半からずっと聴き続けています。NEW WAVEやネオアコは若干後追いになりますが、マッドチェスター、ブリットポップ、LO-FI、ポストロック、エレクトロニカ、エレクトロクラッシュ、ロックンロールリバイバル、シューゲイザーリバイバル、チルウェイヴ、ドリームポップなどなど生まれては消えていったり、なんとか粘り強く残ったりする様々なインディー・ムーブメントはほとんど通ってきました。別に流行に敏感とか言いたいわけでもないし、BIG LOVEやFLAKEみたいに最新の音楽を紹介する新譜中心のレコードショップでもないので、偉そうなことは言えませんが、新しいムーブメントが生まれて広がるまでの一瞬の輝きにワクワクするのは今も昔も変わりません。もちろんグランジとNIRVANAのように悲しい結末を迎えることもありますが、基本的にミーハーなのでハイプな盛り上がりも歓迎しています。もちろんPASTELSをはじめとしたグラスゴーのミュージシャンや、オリンピアを代表する老舗Kレーベルのような地に足の着いたDIYスタイルも熱烈リスペクトしています。少年ナイフのように(一度はメジャー・リリースしましたが)ずっと自分たちの力で世界中をツアーするバンドにも憧れます。また熊本のDOIT SCIENECEのように地元を離れず仕事をしながら長くインディペンデントな活動を続ける姿に勇気をもらっている人は少なくないでしょう。僕もこれまでにインディーミュージックから学んだことを少しでもフィードバックできれば、と細々と活動しているつもりです。

ただ自分の年齢もどんどん上がり、激しいのやジャングリーなやつより、メロディアスで落ち着いた音を好むようになってきました。そういう音楽をたくさん聴いていたら、ふとした時に、でもこれって結構AOR (ADULT ORIENTED ROCK) に近いものがあるよな、と気がつきました。スタジオミュージシャンを起用して、ある意味商業的だったAORと対局のスタンスのはずのインディーミュージックがどんどんサウンド的に近づいていることや、GARAGEBANDのような無料アプリの普及や機材の低価格化により、宅録でもスタジオと遜色のないハイクオリティーな仕上がりになるのが面白くて、勝手にこの手の音楽のことをADULT ORIENTED INDIE ROCK (AOIR)と呼ぶようになりました。90年代にもこの手の音楽は大好きでTERRY HALLのソロアルバムやLIGHTNING SEEDSなど、歌謡曲まで行きそうで行かないというギリギリなところでポップな音楽を、友達と「寸止めポップ」なんて呼んでいたのだけど(これも全然定着せず)、AOIRはそれよりも語感がキャッチーだし、はっきり言ってこのジャンル分け、目線は革命だな、みんなが使い出すぞ、と思ったのが2014年のこと。そして、その年のオープン記念に同名タイトルのミックスCDを作ってお客さんに配布しました。久々に聴いてみると、5年後の今の耳で考えるAOIRとは若干違いはあるものの、メロウなギターポップやインディーシンセ、チルウェイヴ、ベッドルームポップなどを繋いだ悪くない内容。だったのですが、ご存知のように定着しないどころか、自分以外は誰も知らないさみしい状況が続いております。

ただ、AOIRが廃れたかと言えばそうでもないと思うのです。16年にはツイッターで「THE 1975′SとかPRIMAL SCREAMとかUNDERWORLDの新譜は、ロックやテクノとして聴くと物足りないかもしれないけど、AORとして聴くとホント最高だから試してみるといいですよ。」とつぶやいているのですが、確かに16年リリースのI LIKE IT WHEN YOU SLEEP, FOR YOU ARE SO BEAUTIFUL YET SO UNAWARE OF IT (THE 1975’S)、CHAOSMOSIS (PRIMAL SCREAM)、BARBARA BARBARA, WE FACE A SHINING FUTURE (UNDERWORLD)どれもAOR感がある。特にTHE 1975’Sはロックとしては刺激が足りないし、ポップにしては振り切れてないな、と物足りなく感じていたのですが、AORだと思って聴くとめちゃくちゃ最高で、バンド自体も大好きになりました。

それ以降、自分が年間ベスト10に選んだものだけでも、17年PHOENIX “TI AMO”、JENS LEKMAN “LIFE WILL SEE YOU NOW”、 KOMMODE “ANALOG DANCE MUSIC” LUCKY SOUL “HARD LINES”、18年DREAMER BOY “LOVE, NOSTALGIA”、 ASTRONAUTS, ETC. “LIVING IN SYMBOL”、 RUSH WEEK “FEELS”など毎年豊作。

BLOOD ORANGEやJAMIE ISAACなどダウンビート的なクラブサウンドにもAOIRの匂いが感じられるし、THE INTERNETやそのプロデューサーでもある今をときめくSTEVE LACYをはじめKINGやNONAME、世界的に高い評価を得たSOLANGEなどソウル~ヒップホップのアーティストもAORに近づいてきている印象です。

海外からの発見もありここ数年多用されるシティポップスという括り。もちろんオリジナルのシティポップスへのリスペクトはありつつも、個人的にすべてその言葉で片付けてしまう風潮は好きではなく、若いバンドがそういったレッテルを張られてしまうのもちょっと可哀相だな、なんて思っていました。でも所謂「シティポップス」の枠では語れない、坂本慎太郎やCERO、KASHIFなどのアーティストは僕も大好きだし、上に紹介した海外のアーティストを聴くのと同じ感覚で楽しんでいます。

そして今年のトピックとしては、個人的AOIRクラシックなTERRY HALLの97年のソロセカンドLAUGHとPREFAB SPROUTの同じく97年の傑作ANDROMEDA HEIGHTSの初アナログ化。これは嬉し過ぎる事件でした。

というような与太話を硬軟取り混ぜ話せる先輩2人に別々に話したところ、どちらもとても面白がってくれました。この信頼する2人が面白がってくれるなら、なかなかイケるんじゃないの、と背中を押されてAOIR布教活動をやっていこうといろいろと模索しているところです。AOIRというひとつの切り口でヒップホップ好きが普段聴かないインディーミュージックを聴くきっかけになったり、若いインディーキッズがPREFAB SPROUTを知る機会になったり、今はあまり音楽を聴かなくなったAOR世代が再び聴く楽しさを発見する機会になれば最高です。

元々AORという言葉も日本発祥らしいし、ネオアコやFREE SOULなど日本独自の切り口で定着したジャンル分けも多く、そういう編集能力の高さは日本人の得意とするところだと思います。それらと比べるのはおこがましいですが、ADULT ORIENTED INDIE ROCKと#adultorientedindierockは素材フリーにしておきますので、どんどん使ってくださいませ。使わなくても名前だけでも憶えて帰っていただければ幸いです。

CLASSIC AOIR

LIGHTNING SEEDS / TILT (1999)

TERRY HALL / LAUGH (1997)

PHOENIX / ALPHABETICAL (2004)

THRILLS / TEENAGER (2007)

HARVARD / HAHVAHD (2011)

BRAND NEW AOIR

DREAMER BOY / LOVE, NOSTALGIA (2018)

JUST JACK / LAUGHING & CRYING (2019)

MEN I TRUST / ONCLE JAZZ (2019)

STEVE LACY / APOLLO XXI (2019)

KASHIF / BLUESONGS (2017)

サマーセール

明日8月5日(月)より9日(金)まで夏休みとさせていただきます。ご迷惑おかけしますが、基本的に週休1日で営業しておりますので、有給消化ということで、ご理解ください。夏休み期間中はサマーセールと題しましてウェブショップは中古全品30% OFFになります。

熊本のみなさんは、ウェブショップでご注文いただき、当店の夏休み明けに店頭で購入することもできますので、是非ご利用ください。暑い日が続きますので、涼しい部屋でレコード楽しんでいただければと思います。

それでは下の注意点を読まれたうえで是非この機会にご注文くださいませ。

サマーセール2019
*セール期間は8月5日(月)0:00~9日(金)23:59までとなります。それ以前、以降のご注文は通常価格になりますのでご注意ください。
*セール対象商品はウェブショップへ掲載されている中古商品で30% OFFとなります。
*自動送信の「ご注文ありがとうございます」のメールでは割引前の金額が表示されております。10日(土)以降に割引後の金額をお知らせしますので、それまでお待ちくださいませ。発送も10日(土)以降となりますのであらかじめご了承ください。
*10000円以上ご注文での送料サービスは割引前の価格で対応させていただきます。こちらも大変お得になります。
*現在取り置き中の商品、未入金の商品につきましてはセール対象外となりますのであらかじめご了承ください。
*熊本のお客さまで、この期間にウェブショップでご注文され、セール価格で店頭で受け取ることは可能です。是非ご利用ください。

フェアチャイルド

90年代のように心の底から爆笑することはないし、録画はもちろんせず見逃してもがっかりすることもないけれど、それでも惰性で見てしまう「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」。5月12日の放送は浜田雅功56歳の誕生日をお祝いした「ハイテンション・ザ・ベストテン」で、浜田にゆかりのある人がハイテンション・ギャグを披露するというもの。はっきり言って出オチというか、ゆかりのあるという人選オチで、大して笑うところもなかったけど、(一番面白かったのはココリコ遠藤で、ハイテンションを披露する場所の逆に行こうとして、おっと間違ったみたいな、いつものやつ)タレントのYOUがジェットコースターに乗って(浜田の好きな)石野真子のモノマネをして「プリティー・プリティー」を歌うというのは、ちょっと新鮮だった。日本アカデミー賞で優秀助演女優賞を受賞するほど女優として大活躍し、「ねほりんぱほりん」はじめタレントとして存在感を示すので、ここまで身体を張るとは思ってもみませんでした。まあごっつええ感じで鍛えられた恩人ダウンタウンの頼みは断れないわな。で、そのジェットコースターVTRを見て爆笑しながらダウンタウンも、まあ歌は下手じゃないんですよ、元々そっちでやってましたから、みたいなことを言っていて、YOUがボーカルで参加していたバンドのフェアチャイルドのことを思い出しました。

だめもとでAppleMusicで検索してみるとほとんどのアルバム、シングルが配信していて、ここ数日で全ての音源を聴き直しました。フェアチャイルドは元SHI-SHONENの戸田誠司がリーダーだったので、テクノポップの印象が強かったんですが、改めて聴いてみると、ボサノバ、レゲエ、モータウンからインディーダンスまで、とても幅広い要素をポップソングに落とし込んでいました。もちろん真骨頂であるメランコリックなテクノポップのクオリティーの高さは言わずもがな。当時CMや主題歌にもよく使われていたことからもわかるように、サウンドはマニアックなのにポピュラリティのある素晴らしい仕上がりに改めて驚ろかされました。そこで早速マイベスト的プレイリストを制作。手前味噌ですみませんが、はじめての方から大ファンの人まで満足していただけるなかなか素晴らしい内容になっていると思います。

で、ツイッターでこのプレイリストを紹介したら、数人がいいねやリツイートしてくれました。
FullSizeR
しかし改めてWikipediaを見てみると、僕の記憶とは逆で「解散の日の打ち上げでギターの人がわざわざベースの人を殴りに来て逃げて行った。彼女に車をスタンバイさせておいて、殴った直後に車に乗り込み、ドラマの様に逃げ、その後消息が知れなかったが、一昨年辺りにインドで発見された」と書いてありました。僕のフォロワー数くらいじゃ、デマを拡散するというほどのことにはなりませんでしたが、反射神経でツイートするのもあんまりよくないな、と反省した次第です。しかし、この真実めちゃくちゃですね。

サウンドやゴシップのことばかり書きましたが、YOUの書く歌詞も素晴らしく作詞家としてももっと評価されるべきだと思います。「誰にもあげる笑顔を 1人占めしたかった 優しさも火薬ね ハートこがす」「左側ばかり歩くから ゆうべ鏡むかい 横顔美人のエクササイズ 努力をみのらせて」など、四捨五入すると50歳になる初老の僕の乙女心も刺激され胸キュンしてしまいます。彼女の書く歌詞には、良い女になってフラれた相手を見返してやる、みたいなモチーフがちょこちょこ出てきて、そんな反骨精神も何十年も第一線で活躍できている理由のひとつかなと思いました。

イケてる若手には便乗ツアー

当店、3月7日にしれっと16周年を迎えまして、その時はイベントやセールもしなかったのですが、令和によい感じのスタート切りたいので、遅ればせながら5月2日(木・祝)に店内パーティーを開くことにしました。各方面でじわじわ話題の福岡のバンドTsuda Yuitsu GroupのフロントマンTsuda Yuitsu君の弾き語りライブをメインにお酒なども用意して楽しくやりたいと思っています。Tsuda Yuitsu Groupの18年にリリースされたファーストEPが大好きで年間ベストに選びました。70′Sシティポップスと90′Sインディーポップを絶妙にブレンドしたような、ありそうでなかなかないフレッシュなサウンドで聴けば聴くほどクセになります。
a4263880010_16

4月27日には福岡で久々のバンドでのライブがあり、そこで待望の新作EP『Ⅱ』がリリースされます。
PbGhV7tl
そういった絶好のタイミングでレアなソロライブをやってもらえるので僕も嬉しいです。レコードも大好きなYutsu君にはDJもお願いしていますので、そちらもお楽しみに。狭い店内ですが、入場は無料になりますので、お誘い合わせのうえ遊びにいらしてください。

また、ダメ編集長(私)のせいで頓挫してしまった当店のメルマガでも映画と音楽を絡めた素敵なコラムを執筆してくれていたイッチさんことMy new dietもお祝いにかけつけてくれます。MAGNETIC FIELDSのステファン・メリットにも通じるNEW WAVE~エレポップサウンドですが、この名義では貴重な初ライブなので、僕もとても楽しみにしています。

そして次の日5月3日(金・祝)にはいつもお世話になっている八代のEndelea Coffeeさんで、Tsuda Yuitsu君のライブがあります。コーヒーも美味しいし、お店の雰囲気も最高なので、イケてる若手には便乗(©スチャダラパー)ツアー、両日足を運んでいただければと思います。Endelea Coffeeさん何度かうちのレコードも委託でお世話になっておりますが、この日からまた新しいレコードを持っていく予定なのでそちらもご期待ください。

GWいろいとご予定あるかと思いますが、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

PEANUTS RECORDS 16th anniversary party

2019年5月2日(木・祝)15:00~20:00
at PEANUTS RECORDS
入場無料

LIVE
Tsuda Yuitsu (Tsuda Yuitsu Group)
My new diet

DJ
696 (696 night/熊中放送部)、NAKAGAWA 、Tsuda Yuitsu 、レゴ宙

Tsuda Yuitsu
サイケデリック・インディーバンドasoboysや朋友kensei ogataとのインディーダンス・ユニットHalo Twinなどの活動を経てTsuda Yuitsu Groupを結成。シンプルな言葉を使った深みのある歌詞と、浮遊感のあるメロディアスなサウンドに中毒者多数。18年1月ファーストEP、19年4月に新作EP『Ⅱ』リリース。またHearsays、Num Contenaなどのレコーディングやプロデュースもこなす福岡インディー・シーンのキーパーソン。
http://tsudayuitsugroup.tumblr.com/
https://tsudayuitsugroup.bandcamp.com/

My new diet
いくつかのバンドに参加しながら、様々な楽器や機材を集め自宅スタジオをつくりあげた宅録おじさん。音楽、映画、本、アートなどに造詣が深く、インプットしたサブカルチャーをいぶし銀のNEW WAVE~エレポップ・サウンドにアウトプットする遅れてきたルーキー。妻でもある野田ちか子のCD作品やライブへも参加。
https://soundcloud.com/studio-ingen

Tsuda Yuitsu solo live

2019年5月3日(金・祝)
at ENDELEA COFFEE(八代市横手新町)
開場19:00 開演19:30
1500円(ワンドリンク付き)

予約 ENDELEA COFFEE (090-3663-6742)、PEANUTS RECORDS(096-351-6678)

「ネットフリックス大解剖」とThe OA

61LwzxzUEXL
DISK UNIONのDU BOOKSから出ている「ネットフリックス大解剖」という本を読んだ。傑作と呼ばれ人気の高いNETFLIXのオリジナル・ドラマ11本を詳しく解説したもので、僕はこの中で紹介されている中で完走したのは「ベター・コール・ソウル」(と「ブレイキング・バッド」)と「ストレンジャー・シングス 未知の世界」と「ブラック・ミラー」の3本だけだったが、より深く理解できる内容でとても面白かった。「ナルコス」はスチャダラパーのANIが紹介していたので挑戦したのだけど、シーズン1のエピソード1で何度か断念していた。しかしこの本でシーズン1のエピソード2から劇的に面白くなると書いてあったので、もう一度挑戦してみようと思う。紹介されたそれぞれのドラマで筆者が違うので、その文章や解説の好き好きはあったけど、きっとこの本で紹介されているのは、話題にもなっていてハズさないものばかりなんだろう。なので、これから気長に全てのドラマを見ていこうと思う。
d8fac614
で、最初に見たのがThe OA。名前はなんとなく知っていたけど、全然興味もなくマイリストにも入れていなかったので、この本がなければ見ることはなかったはず。行方不明になっていた盲目の女性プレイリーが、7年ぶりに地元に戻ったら何故か目が見えるようになっていた。というところから話しはスタートする。4人の若者と1人のおばさんを仲間にし、夜な夜なその7年間の話しをプレイリーがみんなにしていくというのが大まかな筋。臨死体験をメインにオカルトというか宗教的というか自分にはあまり馴染のない感じだし、派手な展開もなくじわじわストーリーが進んでいくだけなのに、何故かハマってパート1を数日で見終えた。とにかく最後のエピソードがもの凄くて感動した。ネタバレしないように書いているので、何のことかわからないだろうし、クセがありまくるドラマなのでハマる人はハマるけどダメな人は完全にダメだとも思います。でも個人的には傑作だと思うし、せっかくならあまり前情報を入れずに見てもらえればな、と。ちなみに前述の「ネットフリックス大解剖」はめちゃくちゃネタバレしているので、見る前に読まないほうがいいですよ。

で、ナイスタイミングで3月22日からパート2もはじまって、こちらもほぼイッキ見しちゃいました。ワケあってみんなと離れ離れになったプレイリーの場面と仲間になった若者とおばさんの場面に加え、新たな登場人物として謎を解く探偵も加わり、その3つの場面が複雑に絡むスリリングな展開。特に若者とおばさんのパートはロードムービーというか青春映画のようで、めちゃくちゃ面白く、これはパート1を越えたかも、と思いました。が、後半の展開があまりにもぶっとんでいて難解すぎたうえに、謎が解ける前に新たな謎をたくさん放り投げられたようで、ちょっと消化不良。この謎や伏線をパート3以降できちんと回収できるのであれば、もの凄い傑作と語られることになるのではないでしょうか。まだだいぶ先になるでしょうが、続きが楽しみなドラマです。

*原稿依頼したいという物好きな方がいらっしゃいましたらコチラまでお気軽にどうぞ。

にわか

EACA8DC1-932E-409C-829C-96E0824F25A5
IMG_9501
「にわか」に関しては優しくありたいし、優しくされたいと常々思っています。何かのきっかけで興味を持つのは当たり前。ピエール瀧騒動で興味を持ちメルカリでCDが高騰するのも想定内。もちろん作品のお蔵入りや自主規制に賛成ではありませんが、電気グルーヴって同情されたり署名されたりするのが似合わないので僕は署名はしません。署名したほとんどの人は今まで電グルのCD買ったことないだろうし、もし回収撤回されてもCD買わないだろうしね。というのは今回のブログとは全く関係のない話し、冒頭からいきなりの余談で失礼しました。

先日、30周年を記念した大人計画大博覧会in福岡と松尾スズキのトーク「なんとかここまで起訴されず」を見に行ってきました。トークショー本編はもちろんですが、最後の質疑応答も十分時間を取ってくれ、大変面白かったです。本編で松尾さんが、大人計画は授業で答えがわかっていても挙手しない人や、グイグイこないタイプの人を集めたと話していたし、なにより500人のお客さん前に発言するのは緊張するので、僕は様子を見ていました。しかし前のほうの席に座っていた女性は誰よりも早く手をあげて「先日入江雅人さんの帰郷という舞台を見たらそのグッズのイラストを松尾さんが描かれていましたが、これからイラストの仕事も考えられているのでしょうか?」と質問しました。松尾さんの活動を少しでも追っていたらコラムをはじめたくさんのイラストを描いていることは知っているだろうし、何より今回の博覧会の入ってすぐのスペースに大量のイラストが展示してあったので、この質問には面食らいました。松尾さんも大人なので、元々漫画家志望でイラスト仕事をしていて腱鞘炎になり断念したことなど丁寧に答えていたのですが、そのあとも、入江さんのイラストを描いた経緯や、もしスケジュールが合えばその公演に出演していましたか?、などとグイグイきました。

その人のおかげでどんな質問をしてもよい雰囲気ができたのも確かで、その後は硬軟とりまぜよい感じの質問が続き和気藹々とした雰囲気の質疑応答になりました。7、8人くらいの質問が出たところで意を決して僕も挙手しました。本編でも松尾さんの笑いに対するこだわりがたくさん語られていたので、コラムなど活字の笑いについてのモチベーションについて質問しました。コラムを書き始めたころは最大8誌くらい連載を持ち、その当時は大人計画の名を広めるために書いていた。「こんなに面白いコラムを書く人のやっている劇団ならきっと面白いはず」と思ってもらおう、と。だからひとつひとつのコラムに下手は打てないというプレッシャーがあった。今は3誌だけの連載で書きたいことを書けている。など貴重な話しが聞けてとても嬉しかったです。

司会をされた演劇ジャーナリストの徳永京子さんもツイッターで『「30祭」トーク、ある参加者の方方の質問に答えて、松尾さんが書くモチベーションについて話していたことが心に残る。「以前はたくさんいた、文章で笑わせる人が今はほとんどいない。自分はそこを続けていきたい」』とつぶやかれていて、我ながらよい質問したなと自画自賛しています。

そのあと、大人計画の劇団員を怒ったことはありますか?という質問があり「怒らないと何もできない人の集団だから怒りまくった」と答えていました。舞台の袖の幕は劇中は「無いもの」なのにそれを暖簾をあらよっとするように手で払って出てきたらそりゃ怒るでしょう、と舞台の袖まで動き身ぶりを加え話し、「大人計画の30年はこういう人との戦いだったのです」と声を大きくすると観客みんな爆笑しました。

楽しかった時間はあっという間に終わり司会の徳永さんがこれが最後の質問ですと言うと、また前のほうに座っていた別の人が挙手して「以前いいともに出られたと思いますがその時のネームプレートは取ってありますか?」と質問しました。正直、最後にその質問かよ、と思いましたが、松尾さんも「前のほうにはミーハーな人が多いですね」と言い「正直どうなったかわかりません」とぶっきらぼうに答えました。質問者もそれでもひるまず「もうひとつだけ。その時のタモリさんの匂いはどうでしたか?」とグイグイきました。松尾さんは「申し訳ありませんがタモリさんの匂いはかいでません」と言い、そのあと「大人計画の30年はこういう人たちとの戦いでもあったのです」と言い捨てて、トークショーは終わり、この日一番の爆笑が起きました。まさか「にわか」の人たちが松尾さんの仕込みということはないと思いますが、完成度の高い喜劇を1本観終えたような充実感がありました。

僕もこれからまだいろいろ初めてのことに手を出し「にわか」になることは多々あると思います。ただ、可愛げのある「にわか」になる努力をすることだけは忘れないようにしよう、と心に誓った次第です。

*原稿依頼したいという物好きな方がいらっしゃいましたらコチラまでお気軽にどうぞ。

Peanuts Journal vol.2

当店入荷で(3月11日現在)在庫のあるレコードの収録曲を使ったプレイリストの第二弾を公開しました。BGMにご利用してもらえれば嬉しいです。第一弾も合わせてチェックしてみください。気に入った曲が収録されたレコードは購入していただけるように、商品ページへリンクを貼っています。売り切れたらリンクを消去していきますので気になる方はお早めに。

1.AMERICA “RIGHT BEFORE YOUR EYES”
2.CARPENTERS “I WON’T LAST A DAY WITHOUT YOU”
3.DIANA ROSS “YOU GOT IT”
4.STEVIE WONDER “YOU’VE GOT IT BAD GIRL”
5.ORIGINAL LOVE “微笑について”
6.HI-FI SET “ファッショナブル・ラヴァー”
7.中原めいこ “魔法のカーペット”
8.杏里 “最後のサーフホリデー”
9.MIDNIGHT STAR “OPERATOR”
10.BAXENDALE “I BUILT THIS CITY (JUSTUS KOHNCKE MIX)”
11.THE AUTOMATIC “MAGAZINES”
12.GIRLS ALOUD “UNTOUCHABLE”
13.ACHILIFUNK SOUND SYSTEM “NERAI UCHI”
14.REVL9N “SOMEONE LIKE YOU”
15.SPANDAU BALLET “CHANT No.1″
16.BOOM BIP “THIRD STREAM (FOUR TET REMIX)”
17.ZERO 7 “HOME (BEN WATT REMIX)”
18.SHORTWAVE SET “NO SOCIAL”
19.BLUR “COUNTRY HOUSE”
20.KENICKIE “MILLIONAIRE SWEEPER”

*原稿依頼したいという物好きな方がいらっしゃいましたらコチラまでお気軽にどうぞ。

このサイテーな世界の終わり

一年くらいNETFLIXのマイリストに入れてていつか見ようと思ってたんだけど、ツイッターでナオヒロック氏が「なんとなく観はじめて面白くて最後泣いてしまった。」つぶやいていたので、「このサイテーな世界の終わり」をしばらく前に一気見しました。
20180108225725
大まかな筋はサイコパスの少年ジェームスと人生の全てを変えたい少女アリッサが衝動的に二人旅に出る、というもの。繊細すぎてまわりと打ち解けることのできない二人が少しずつ心を通わせていくものの、いろいろと深刻な事件を起こしてバッドな方向にブレイキングしていくというイギリスらしい青春ブラックコメディー。主人公の倍以上の年齢のおじさんになっても、繊細さと反骨精神を絶妙にブレンドしたネオアコ的な世界観は大好物です。

現在公開しているシーズン1は全8話で、しかも1話がテレ東の深夜ドラマよりも短い20分前後というコンパクトさも良いですね。1話が40分前後という海外ドラマのスピード感に慣れると、なかなか長い映画を見る気にならず、NETFLIXやAMAZON PRIMEの配信で見ようと思っても2時間越えると、長いなまた今度、となってしまいます。40分4話とかは平気で見るのに。だから「このサイテーな世界の終わり」の1話20分でちゃんとストーリーを進めて山場も作るというのにはかなりハマりました。シーズン2の配信が待ち遠しいです。

あとサントラはBLURのグレアム・コクソンが出がけていて、乾いたサウンドが映像にマッチしていますし、その他の劇中歌もたくさんよい曲が使われているので、音楽好きなみなさんにもおすすめです。

*原稿依頼したいという物好きな方がいらっしゃいましたらコチラまでお気軽にどうぞ。

僕の好きなランニングコース 2

昨日は年に一度の熊本城マラソンでした。僕も走りはじめたのは2017年の大会へのエントリーがきっかけだったので、今年も参加したかったのですが、残念ながら落選し、仲間の応援に行ってきました。僕らは幽霊部員3名を含む9名でRUNNING PUNXというチームを組んでいます。すでに何度かフルマラソンを完走したことのある経験者にアドバイスをもらううちに自然発生的にこのチームになりました。平均年齢40前後のおじさんたちばかりで、チームランと飲み会の比率はほぼ同じくらいの緩い集まりですが、楽しく情報交換をしております。老若男女、実力は問わず人柄重視で新メンバーも募集しておりますので、初心者のみなさん(と偉そうに言うほど僕も速くはありませんが)もお気軽にご参加ください。

今回は4名が当選しましたが、暑すぎず寒すぎずの気候も味方したのか全員が完走し、自己ベストを更新したり、初サブ4を達成したりととても良い走りを見せてくれました。僕はスタート地点と熊本城ゴール前の最後の難関の坂の途中で応援し、とても楽しい大会になりました。スタート地点はさすがに仲間を見つけることができませんでしたが、自分は走らないのにランナーの緊張感が伝わりドキドキしました。ゴール前の坂ではみんなに声をかけ、よい笑顔を見ることができ嬉しかったです。

そして参加した多くのランナーの走りに刺激を受け、今朝は早速熊本城まで朝ランをしてきました。熊本城は好きなコースのひとつです。京町側から熊本城を目指し、熊本城マラソンの最後の難関を逆に下り、そこから新町や白河沿いなどコンディションによって距離を増やせるのもよいですし、何より二の丸公園から見える熊本城の姿が素晴らしいです。熊本地震後の修復の進み具合もわかるし、お城の後ろに日の出が見えるのも朝から贅沢した気持ちになれます。僕に限らず、ランニングをされている方は一度は走りに行ったことのある聖地と言えるでしょう。

もちろん今日は熊本城マラソンのコースと同じ、新町の子ども文化会館側から坂を上るコースを走りました。
IMG_8832
IMG_8834
IMG_8835
IMG_8837
マラソンコースの41km過ぎから、写真のように上り坂がずっと続くので、普段普通に走ってもなかなか辛いのですが、40km走ったあとは「こんな坂道考えたやつはバカじゃないの?」と悪態をつきたくなるくらいです。でも、確かに平坦なところに城があったらすぐ落城されるからしょうがないですね。本当に辛いのですが、完走後はそれを上回る感動があります。これはやっぱり走った人にしかわからないと思います。来年こそはまた走りたいので、2020年大会に備えて、ランニングのトレーニングと並行して、クジ運を高めるトレーニングもしておこうと思っているところです。

*原稿依頼したいという物好きな方がいらっしゃいましたらコチラまでお気軽にどうぞ。