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フェアチャイルド

90年代のように心の底から爆笑することはないし、録画はもちろんせず見逃してもがっかりすることもないけれど、それでも惰性で見てしまう「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」。5月12日の放送は浜田雅功56歳の誕生日をお祝いした「ハイテンション・ザ・ベストテン」で、浜田にゆかりのある人がハイテンション・ギャグを披露するというもの。はっきり言って出オチというか、ゆかりのあるという人選オチで、大して笑うところもなかったけど、(一番面白かったのはココリコ遠藤で、ハイテンションを披露する場所の逆に行こうとして、おっと間違ったみたいな、いつものやつ)タレントのYOUがジェットコースターに乗って(浜田の好きな)石野真子のモノマネをして「プリティー・プリティー」を歌うというのは、ちょっと新鮮だった。日本アカデミー賞で優秀助演女優賞を受賞するほど女優として大活躍し、「ねほりんぱほりん」はじめタレントとして存在感を示すので、ここまで身体を張るとは思ってもみませんでした。まあごっつええ感じで鍛えられた恩人ダウンタウンの頼みは断れないわな。で、そのジェットコースターVTRを見て爆笑しながらダウンタウンも、まあ歌は下手じゃないんですよ、元々そっちでやってましたから、みたいなことを言っていて、YOUがボーカルで参加していたバンドのフェアチャイルドのことを思い出しました。

だめもとでAppleMusicで検索してみるとほとんどのアルバム、シングルが配信していて、ここ数日で全ての音源を聴き直しました。フェアチャイルドは元SHI-SHONENの戸田誠司がリーダーだったので、テクノポップの印象が強かったんですが、改めて聴いてみると、ボサノバ、レゲエ、モータウンからインディーダンスまで、とても幅広い要素をポップソングに落とし込んでいました。もちろん真骨頂であるメランコリックなテクノポップのクオリティーの高さは言わずもがな。当時CMや主題歌にもよく使われていたことからもわかるように、サウンドはマニアックなのにポピュラリティのある素晴らしい仕上がりに改めて驚ろかされました。そこで早速マイベスト的プレイリストを制作。手前味噌ですみませんが、はじめての方から大ファンの人まで満足していただけるなかなか素晴らしい内容になっていると思います。

で、ツイッターでこのプレイリストを紹介したら、数人がいいねやリツイートしてくれました。
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しかし改めてWikipediaを見てみると、僕の記憶とは逆で「解散の日の打ち上げでギターの人がわざわざベースの人を殴りに来て逃げて行った。彼女に車をスタンバイさせておいて、殴った直後に車に乗り込み、ドラマの様に逃げ、その後消息が知れなかったが、一昨年辺りにインドで発見された」と書いてありました。僕のフォロワー数くらいじゃ、デマを拡散するというほどのことにはなりませんでしたが、反射神経でツイートするのもあんまりよくないな、と反省した次第です。しかし、この真実めちゃくちゃですね。

サウンドやゴシップのことばかり書きましたが、YOUの書く歌詞も素晴らしく作詞家としてももっと評価されるべきだと思います。「誰にもあげる笑顔を 1人占めしたかった 優しさも火薬ね ハートこがす」「左側ばかり歩くから ゆうべ鏡むかい 横顔美人のエクササイズ 努力をみのらせて」など、四捨五入すると50歳になる初老の僕の乙女心も刺激され胸キュンしてしまいます。彼女の書く歌詞には、良い女になってフラれた相手を見返してやる、みたいなモチーフがちょこちょこ出てきて、そんな反骨精神も何十年も第一線で活躍できている理由のひとつかなと思いました。